
マニラの都市鉄道について
こんにちは。先日フィリピンのマニラに行ってきました。自由時間は少なかったですが、都市鉄道(LRT/MRT)の撮り鉄や観光をしてきました。
マニラにはLRT(1号線、2号線)とMRT(3号線)の都市鉄道路線があります。いずれも地上・高架主体で、地下区間はほとんどありません。このあたり、バンコクスカイトレインやクアラルンプールのLRTのような、東南アジアの都市鉄道らしさを感じます(このほかにPNR(国鉄)も都市圏輸送に使われているが、改修に伴う運休のため未訪問)。
各路線とも独立した運賃体系をとっており、きっぷは都度買うか、ICカードのbeepを使うことになります。クレジットカードやQR決済などには対応してません。自販機はコインのみ対応のためか窓口が結構混雑しているので、できればbeepを買うことをおすすめします。余談ですが、3号線の駅でbeepを買おうとしたところ、午前のみの発売と言われました。2号線は午後でも買えました(1号線は未確認)。ご利用の際はお気を付けください。また、駅入場の際男女別に荷物検査があります。駅によっては方面別に改札が別れており、日本と違い左側通行のため、入場時には注意が必要です。また、いずれの路線も10時台には終了してしまいますので、お気をつけて。


撮り鉄ガチ勢ではないので写真のクオリティはご容赦ください…。
今回の撮り鉄にあたって以下のサイトを参考にしました。この場を借りてお礼申し上げます。
1号線
1号線は中華街のあるビノンドや旧城塞のイントラムロス、バックパッカーの聖地エルミタ、空港に近いバクラランなどのマニラ旧市街地を縦断する路線ですね。1984年に最初の区間(Baclaran - Central Terminal)が開業した、マニラはおろか東南アジアのLRT・MRTでも最古の路線になります。その分車両のバリエーションも豊富で、4種類の車両が活躍しています。時間の都合か、初期2車種(1000 class、1100 class)は出会えませんでしたが、後期2車種(日車・近車製の1200 class、およびスペインCAF製13000 class)はバッチリおさえました。
車両はライトレール規格で比較的車体が小さいので、輸送力はあまり高くありません。ですがコンパクトさゆえの高架線の建物との近さや駅の古臭さ、妙に低いホームとそのホームと高さの合わないドアなど、乗ってて楽しい路線でもあります。
1号線の撮影は、3号線との接続駅であるEDSA駅近辺がおすすめです。駅上空の跨線橋やMetropoint Mall入り口近くのスペースがカーブを交えて編成を収めやすいです。人通りが多く、ホームレスもいますので安全にはお気を付けて。




















2号線
2号線は、旧市街地のレクト(1号線に接続)から概ねオーロラ・ブルバードに沿って東に延び、郊外のケソンやアンティポロを結ぶ、2003年開業のマニラでは最新の路線です。2021年にはサントランからアンティポロへ延伸し、メトロ・マニラの外に伸びました。ですが車内の自動放送は延伸前のままで、サントランを過ぎると案内放送が肉声のみになります。
ライトレール規格の1号線・3号線と違い、より大型の車両が使われ輸送力が大きいというのが特徴です(1両当たり約23m。英語版Wikipediaによると香港MTRと同じサイズとか)。それでも4両なので混雑していますが。車両は現代ロテム/東芝製で、なるほどソウルで見かけたトングリにそっくりな顔をしています。
行先表示は車両の両側でそれぞれの起終点の駅名を表示しており、合理的なのかやる気がないのか…といった感じですが、案の定サントラン表示になっており、こちらもアンティポロ延伸に対応していません。
さて、2号線(と3号線)の駅ではホーム上をうろついていると警備員に注意されますので、駅撮りはかなり難しいです。おとなしく電車を待ちましょう。
サントラン駅付近に、ショッピングモールとを結ぶ空中回廊があり、そこからの撮影が便利です。




















3号線
3号線はEDSA通りに沿ってメトロ・マニラの新市街や、計画都市のケソン市を結ぶ路線です。1999~2000年にかけて現在の路線ができあがりました。沿線にはアヤラ・センターやオルティガス・センター、クバオ(アラネタ・センター)といった、ショッピングモールの立ち並ぶ新しい街が広がっています。やけに広々とした大通りの真ん中をゆくLRT車両はどこかアメリカンな雰囲気があります。ちなみにこの路線だけMRTを名乗っており、運営組織もLRTとは別です。
車両はチェコ・CKDタトラ製の3000 class。3車体連接の車両を3本連結した構成になっています。LRT規格のため輸送力が小さく、ラッシュ時には積み残しが深刻化していたり、起点タフト・アベニュー駅で入場に時間がかかったりと、課題の多い路線です。輸送力不足のためか、並行してEDSA Carouselと呼ばれるBRTが走っています。
タフト・アベニュー(1号線EDSA駅と接続)の1駅隣、マガリャネス駅での撮影がおすすめです。その他ブエンディア駅でも2階コンコース端から撮影ができました。編成写真には不向きですがアヤラセンターのビル群を絡めて撮影できます。また撮影はしていませんが、ケソン・アベニュー駅付近のペデストリアンデッキでも撮影ができそうです。
マガリャネス駅も、駅上空の跨線橋から撮影ができます。行った時はすぐ隣に警備員がいましたが、何も言われず安心して撮影することが出来ました。駅南側からの撮影の方が若干映える気がします。渋滞するEDSA通りの自動車と絡めて撮るのもよいでしょう。街路樹の葉が車両にかかりやすいので、工夫が必要です。


























マニラでは現在、以上の3路線に加え、1号線・3号線のNorth Triangle Common Station (North Avenue)から郊外のケソンやブラカン州方面を結ぶ7号線、3号線に並行してケソンや新市街とニノイ・アキノ国際空港やPNR方面を結ぶ、日本が支援するMMS (Metro Manila Subway)などの路線が建設中です。他にも国鉄の南北通勤鉄道が工事中で、将来はマニラからクラーク国際空港や南郊のアラバン、カランバ方面へ日本(総車)製通勤電車が走る予定です。クラークへの空港アクセス特急も運行されるとのことで楽しみですね。


片側4~5車線の道路が縦横無尽に走りながらも、昼も夜も渋滞が絶えない世界有数の渋滞都市マニラ。一刻も早く都市鉄道網が整備され、渋滞が解消されるといいですね。これからもマニラの都市交通から目が離せません。
おまけ。バクララン近くのLRT車両基地に1200 class車両のモックアップ?が展示されています。タクシーからの撮影なのでうまく撮れていませんが、時間がある方は訪れてみてはいかがでしょう。
