まず、こちらの動画をご覧ください。
これは中国北京の北郊にある地下鉄西二旗(Xi Er Qi)駅の朝ラッシュの様子で、2013年に撮影されたものです。東京でもみられないほどの超混雑となっています。これは、北京の郊外を走る2つの路線(13号線、昌平線)が当駅で合流しているからでしょう。
さて、私は2019年3月にこの駅を訪問し、通勤ラッシュの様子を観察しました。それが以下の動画になります。
以前に比べればだいぶ緩和されたものの、それでもなお殺人的に混雑しております。ほかにもホームドアの整備や整列乗車の普及など、はっきりと目に見えるかたちでの混雑緩和・安全性向上の施策がとられているのがわかります。映っている車両の色も違いますね。2013年版は改修前のDK5型と思われます。また、動画後半に登場するピンク色の昌平線もかなりの混雑でした。ドアが開いてぎゅうぎゅうづめだった乗客がどっとホームになだれ込んでいく風景は壮観です。
また、昌平線の途中駅朱辛荘から13号線の霍営を経由し都心方面に向かう8号線が開通しており、これがバイパスとして大きく機能していると思われます。帰りは8号線で北京都心へ戻りましたが、こちらもなかなかの混雑でしたよ。当時は都心の手前の中国美術館まででしたが現在は繁華街の王府井や前門に直行できるようになり、さらに乗客が流れていることでしょう。
どのみち都心へはかなりの長距離を移動しなければならず、他人事ながら大変そうだなと感じました。
(例えば繁華街の西単に行くには、ここで乗り換えた後13号線で西直門へ行き4号線に乗り換える必要があり、昌平線沿線からは乗換が多い。西二旗~西単でさえ45分はかかる)
そして2020年からの新型コロナウイルスの流行を迎え、西二旗駅を取り巻く混雑状況も大きく変化していることでしょう。残念ながら現状については調べられていないのですが、混雑が緩和されているといいですね。
なお、昌平線に関しては混雑緩和のための千鳥停車を導入したこともありました。
おまけ
朝6時から混雑する地下鉄4号線(南京からの夜行便で北京南駅入りしました)。